今日もダービーを振り返ります。サトノダイヤモンド、8センチ届かず2着…池江師「落鉄が痛かった」


【日本ダービー】サトノダイヤモンドの不運は、マカヒキの幸運になりました。

まずは、こちらの引用をご覧いただきましょう。

◆第83回日本ダービー・G1(29日、東京競馬場・芝2400メートル・良)

頂点まで、わずかに届かなかった。道中は中団の6~7番手を進んだサトノダイヤモンド。直線でも手応えよく伸びたが、皐月賞3着からの巻き返しはならず、約8センチ差の2着に終わった。「追い出しを我慢して、直線の反応も良かった。勝ち馬とは同じくらいポテンシャルが高いけど、今回は鼻だけ届かなかった。残念です」と、昨年のダービーで3着(サトノクラウン)だったルメールは唇をかんだ。

昨年のサトノラーゼンに続き、2年連続2着に終わった池江調教師。「完璧なレースでした。あれ以上のレースはできない。残念ですが、これも競馬だと思います。ただ、左トモの落鉄が痛かった」。愛馬の健闘を称えつつ、想定外のアクシデントに天を仰いだ。

今後については「菊花賞、天皇賞・秋、凱旋門賞とあらゆる選択肢があるので、馬の状態を見てオーナーと相談したい」と見通しを口にした。春は栄冠に一歩届かなかったが、力は見せた。悲願のG1制覇は、目前まで迫っている。(西山 智昭)

出典:スポーツ報知

やはり、落鉄でしょう。
落鉄が無ければ、おそらくサトノダイヤモンドは、勝っていたでしょう。いや必ず勝っていたはずです。
それほどのスタミナとスピードが彼にはありました。しかも、落鉄していたのが左トモであるなら、推進力は格段に違っていたはずです。
本当にダービーは、運が必要と言いますが、まさかこんな結果になろうとは。。。。

しかし、サトノダイヤモンドは、いつかG1のタイトルが取れる馬だと思います。その日が来るのを待ちたいと思います。
マカヒキがなんとなく好きな馬ではありましたが、今は、サトノダイヤモンドが好きな馬になりました。

そして、リオンディーズです。

【日本ダービー】リオンディーズ、上がり最速33秒2で5着…

もっと前で競馬するだろうと思っていたリオンディーズが、まさかの後方2番手。
一瞬目を疑いました。
その真相は、やはり騎手本人しかわかりません。

◆第83回日本ダービー・G1(29日、東京競馬場・芝2400メートル・良)

皐月賞では先行策だったリオンディーズだが、今回は後方2番手で直線を迎える競馬となった。「スタート後にリラックスさせてあげられなかった。前走で出して行ったぶん、ゲートで怒っていた」とMデムーロ。上がり最速(33秒2)でG1馬の意地は見せたが、前走(4位入線5着降着)に続き、5着に終わった。

レース後、角居調教師は「チグハグでしたね。頭を上げていたし、また折り合いがつかなかった」と肩を落とした。今後はしばらく休養に充てるが、クラシック3冠目の菊花賞については「難しいでしょうね」と気性的な面を考慮して消極的だった。

出典:スポーツ報知

やはり、気性なのでしょうか。
力は、すごくある馬だと思っています。2歳でのG1タイトルは、決して偶然ではないでしょう。
なのに、気性のためにその力を出し切れないのは、本当に不幸です。
覚えている方も多いと思いますが、サイレンススズカという馬がいました。
彼も気性が荒いのですが、ものすごいポテンシャルを秘めた馬で、面白かったのは、発送前にゲートを潜り抜るようなことをした時もありました。ただ、あのゲートを下から潜り抜ける柔軟性に可能性が見えたのも事実です。
サイレンススズカは、武豊騎手と出会ったことで、その逃げ馬の力を発揮します。
いやー今でも、あの大きく他馬を引き離して逃げる勇士を思い出します。どこまで強いのだろうと思ったこともありました。
しかし、その幕は、天皇賞(秋)で降ろされることとなりました。
あのレースは、断然の1番人気。だれもが勝つことを疑いませんでした。

サイレンススズカ号
サイレンススズカ号

 三度のやんわりとした「返答拒否」。そこに武豊の、今なお整理がつかない複雑な思いが凝縮されているようだった。

栗東トレセンで追い切りを終えた午前十時過ぎ。武は、表向きはあくまで淡々とあの日のことを振り返った。が、それだけにかえって感情の深さをうかがわせ、無念さが際立った。

1998年11月1日、晴天の東京競馬場で開催された秋の天皇賞。1枠1番、そして1番人気と、日付と同じく3つの「1」が並んだサイレンススズカにレース後、4つ目の「1」が付くのは必然に思われた。ゲートが開き、何かに弾かれたように飛び出したサイレンススズカは、前脚を掻き込むごとに後続をぐんぐん引き離した。

前半1000メートルを57秒4という信じられないような超ハイペースで通過。2番手のサイレントハンターとはおよそ10馬身もの差が開き、その後ろとはさらに5、6馬身の間隔が空いていた。普通の馬ならば完全なオーバーペースだが、サイレンススズカにとっては思い通りの展開だった。

武が常識外れの逃げを打つようになった裏にはこんな経緯があった。サイレンススズカと初めてコンビを組んだのは、約1年前、1997年12月14日の香港国際Cだった。

「最初から全力で走り過ぎちゃうというか、サラブレッドの本質の塊のような馬だった」

この頃は、先に行かせつつも後半に備えてどこかで抑えていた。そのため道中で折り合いを欠くことが多く、香港国際では終盤に捲られ5着に終わった。そこで武は大胆な騎乗を思いつく。

「抑えようと思ってもきかない。だったら、前半から好きなように走らせた方がいいと思った。この馬は走っているときがいちばん楽しそうでしたからね。それでも持つんじゃないかな、と」

年が明け、古馬になったサイレンススズカは常識を逸脱した大逃げで連戦連勝。そうして気持ちよく走らせているうちにレース途中で息を入れることを覚える。

「馬が気付いてくれたんです。それで最後の最後で、また加速できるようになった。これはすごいことになったなと思いましたね」

いよいよ才能を開花させたサイレンススズカは、1998年の4戦目、金鯱賞では2着以下を11馬身引き離し圧勝する。「あんな体験、普通はできない。(後ろからくる)足音をまったく聞かないままゴールしちゃったんですから!」

武の中では今なお唯一無二の競走馬だからだろう、他にも似たような馬はいたかと問うと「他の馬との比較はいいじゃないですか」と小さく口を尖らせた。

武が「あそこで完成した」と振り返るのは、1998年の6戦目、そこまで無敗で底知れぬ力を誇示していた外国産馬、エルコンドルパサーとグラスワンダーを破り6連勝を飾った毎日王冠だった。

「最高のレースが出来て、いよいよ海外も視野に入れ始めた。みんなびっくりするんじゃないかって話していたところだったんです」

天皇賞が行われたのは、その3週間後のことだった。毎日王冠に勝ち、いよいよスターホースとしての道を歩き始めたサイレンススズカにとって、天皇賞は物語のいわば序章となるべきレースでもあった。 第3コーナーを回るまで、すべては予定通りだった。

「息が入り始めて、いいぞ、いいぞ、と。本当にいい感じだった」

ところが──。第4コーナーに入る直前だった。サイレンススズカは、にわかに失速。2番手のサイレントハンターにあっという間に差を縮められると、あっけなくかわされる。武の誘導によってコーナーの外に出されたサイレンススズカは、左前足を宙に浮かせ、三本脚で立ち止まっていた。足を地面に着けないということは、故障が重度であることを物語っていた。武はその様子を見て、「物語」が始まる前に終わったことを悟った。

「レース中、何が起こったかはすぐにわかった。ジョッキーにとっては、いちばん嫌な瞬間ですね」

その瞬間、ジョッキーの体にどんな感触が伝わるものなのか。それを問うと、しばらく唸ったあと、こちらを拒絶するような、嫌悪するような苦笑いを浮かべた。

「あんまり細かくは言わなくてもいいんじゃないかな。普通の人は知らなくてもいいことでしょう」

武にとっては、もっとも酷な質問だったことに気付かされた。サイレンススズカは、左前脚の膝に見える部分、手根骨を粉砕骨折していた。直後、再起不能の診断が下され、安楽死の処置がとられた。そんな大けがだったにもかかわらず、故障発生時、サイレンススズカは何度となくバランスを崩しながらも最後まで立ち続け、武を背中に背負い続けた。

「なかなかいない。あのトップスピードで、あれだけの骨折をして転倒しない馬は。僕を守ってくれたのかなと思いましたね。今でもすごくよく、サイレンススズカのことを思い出すんですよ。せめてあと数百メートル、走らせてやりたかったな。うん、すごい残念。今でも悔しいですもん」

あの日の晩、武は何人かの知り合いとワインを痛飲した。

「泥酔したの、あんときが生まれて初めてだったんじゃないかな。夢であって欲しいな、って」

なおもその晩のことを尋ねると、「その話はもういいですよ」と急に笑顔を引っ込めた。聞かれたことにはプロとして最低限答えるが、これ以上は立ち入らないで欲しいという意思表示に思えた。

もう少し先の話を聞きたいと思ったところで、三度、扉が閉められた。武は今も愛馬の死を背負っていた。

出典:週刊ポスト2013年12月6日号

今振り返っても、悲しくなるレースです。
しかし、サイレンススズカは伝説となりました。

そう思うと、リオンディーズもいつか、自分なりのレース展開を見つけ、もう少し先になるかもしれませんが、またG1を奪取してくれると信じています。いつか伝説を作ることのできる馬だと私は信じています。

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投稿者:

ハイブリッドウイナー開発委員会

2016年にハイブリッドウイナーを開発。調教・騎手・レース・期待値から、HW値を導き出すことで、穴馬から本命まで、幅広く軸馬を見つけ出すことができるようになりました。みなさんと一緒にこのハイブリッドウイナーを使って、ワクワクした週末をぞんぶんに楽しみたいと思っています。

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